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プロジェクトストーリー 2026.07.15

人の成長から、企業の価値をつくる。TOWが考える人材の活躍と組織のあり方 グループCHRO雨宮 淳平

代表取締役副社長 兼 チーフガバナンスオフィサー 兼 グループ CHRO / 雨宮淳平

  • #人材・組織
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TOWはなぜ、社員の活躍を重要な経営テーマとして位置づけているのか。TOWで活躍する社員の共通項や評価ポイント、忙しいイメージを持たれがちな業界の中で、TOWグループが進める働き方に関する取り組みとその効果、さらには仕事のおもしろさまで、人事関連の責任者にたずねた。

PROFILE
雨宮淳平 Junpei Amemiya
代表取締役副社長 兼 チーフガバナンスオフィサー 兼 グループ CHRO

経営戦略と連動した人事戦略を担い、人材の活躍と成長を会社の価値向上の源泉と捉え、制度改革や働き方のアップデートを推進してきた。人の成長が企業価値の向上につながるという考えのもと、社員一人ひとりが意欲や自律性を発揮できる組織づくりに取り組んでいる。

無形商材を扱う会社の価値を高めるのは、社員の活躍と成長

――まずは、CHROという役職について、雨宮さんご自身から説明をお願いします。

雨宮経営戦略と密接に連動しながら人事戦略を取り仕切っていくのがこの立場です。私たちのように無形商材を扱う会社にとって、価値向上の源泉は人材の活躍と成長です。だからこそ、人に対する投資や活躍機会の提供に注力し、人事面をより強化するために、TOWでは2年前にCHROという役職を設けました。

――何かきっかけがあったのですか?

雨宮特別なことはありません。CHROという役職を設ける前から、TOWでは「社員の力=会社の力」でしたから、人材を大切にする考え方は根付いていました。私自身は8年ほど前から人事領域に関わり、様々な人事的制度改革に取り組んできました。その過程で3~4年前に、会社の持続的な成長を考えるうえで、やはり最大のポイントは人的資本経営だと考え、そこからさらに「社員の力=会社の力」の重要度が増し、中長期的戦略を見据えたとき、先ほど述べたように組織強化の一環でCHROを置いた、という流れになりました。

代表取締役副社長 兼 グループCHRO雨宮淳平

――先ほど「社員の力=会社の力」というお話がありましたが、TOWではサステナビリティにおいても「人材の活躍」を重要なテーマとして位置づけています。その背景にはどのような考え方があるのでしょうか。

雨宮私たちはメーカーのように工場や設備を持っている会社ではありません。価値を生み出しているのは、社員一人ひとりの発想や企画力、プロデュース力です。だからこそ、人材の活躍は経営そのものに直結する重要なテーマだと考えています。

――具体的には、働き方のアップデートや人材育成、女性活躍推進など、さまざまな取り組みを進めていますね。

雨宮はい。多様な価値観を持つ人が長く安心して働ける環境づくりを重視しています。働き方の見直しやAI活用による業務効率化、管理職研修などもその一環です。

――女性活躍推進にも力を入れていますね。女性リーダー育成や男性育休取得促進、ライフイベントを支援する制度なども整備されています。

雨宮性別やライフステージによってキャリアを諦めるのではなく、柔軟に環境に合わせた貢献や稼働の仕方があるのではないかと思っています。実際にさまざまな立場のメンバーが活躍していますし、今後もさらに活躍の機会を広げていきたいですね。

――人材育成についてはいかがでしょうか。

雨宮新入社員研修や階層別研修だけではなく、成長テーマごとの学習機会や資格取得支援なども用意しています。個人の成長が会社の成長につながるという考え方は一貫しています。

――評価制度についても、多様な活躍を後押しする仕組みづくりを進めているそうですね。

雨宮はい。年齢や経歴ではなく、それぞれの強みや成果をきちんと評価できる制度を目指しています。

結果を出す推進力が自然と磨かれる、成長度の高い職場

――「会社の力」になり得る社員の活躍に共通点はありますか?

雨宮ポイントは大きく3つあります。活躍や成長への意欲が強いこと。クライアントや代理店からの案件・課題に対して自律的に考えられること。そして、私たちの仕事はチーム単位で動くため、人としっかりコミュニケーションが取れることです。

――話されているのは、基本的な人間力と考えていいですか?

雨宮そうですね。採用の現場ではこう伝えています。必要なのは、特殊能力や秀でた専門スキルだけではなく、物事を理解し解釈してチームに伝え、熱意を持って課題に向き合う意欲だと。

――TOWでの活躍には、業種ならではの特徴が関係しますか?

雨宮私たちの仕事は、基本的にクライアントが抱える課題の解決です。それに向けて戦略的にアウトプットを出し続けていきますが、どの案件も基本的には一つひとつ異なります。決まった形や正解がない中で、プロジェクトを組み上げていきます。ですから3つの活躍ポイントを踏まえた上で、担当するチームや個人によって結果が変わっていくのは業種的な特徴と言えるかもしれません。

――TOWの評価ポイントも、活躍の共通項と同じですか?

雨宮基本的には同じですが、評価ではそれを成果につなげる推進力も重視しています。

評価という観点では、意欲、自律性、コミュニケーションといった意識面に加え、スキルや知識に裏打ちされた推進力が重要になります。推進力で具体的に評価されるのは、プロデュース力とプランニング力を備えた、成果につなげる力です。言葉にすると難しく感じられてしまうかもしれませんが。

――確かにそうですね。

雨宮しかし、あまり心配しないでいただきたいです。なぜなら、考えながら実行に移す多岐にわたる仕事が多いので、推進力は自然と磨かれていきますから。それはすなわち、社員の成長度が高い職場ということでもあります。実際に、若くて優秀なメンバーが多いですよ。クライアントや協力会社のみなさんからも、若手の成長度に驚かれることがよくあります。「そんなにできるのに、まだ3年目なの?」と。TOWでは、意欲のある人にはより大きな活躍の機会が用意されます。また、キャリアが浅いからと言って、ここまでという制限もしません。

新たな働き方ルールによって、労働時間は着実に減っている

――一方で、イベントやプロモーションの業界には忙しいというイメージが定着していると思います。これをどう捉えていますか?

雨宮イメージは理解しています。クライアントに信頼されることで物理的に仕事量が増えているメンバーがいるのも事実ですから。しかし、人事面での新たな取り組みによって、無尽蔵に時間を費やしてもいいという世界ではなくなりました。働き方のルールを改めた3年前から着実に労働時間が減っているのも事実です。

――ルール改正の肝とは?

雨宮メリハリのある働き方で、業務の質を上げていくとともに、組織としての生産性の向上も図ることです。個々の成長や価値の向上を担保した上で、従来の働き方を見直せる部分があります。働き方の仕組みをアップデートし、個人ではなくチームや外部パートナーも含めて実行していく。最近ではAIも導入しながら推進していますが、そこにも、これまで培ったノウハウやナレッジを活かしながら品質を担保しながら、生産性を高めています。

――より良い働き方が大事なのは間違いない一方で、やりがいと働きやすさの両立に難しさを感じる人も少なからずいると思います。この点については、いかがでしょうか。

雨宮新たな働き方ルールによって、それまでになかったフラストレーションを抱えている社員がいるかもしれません。しかし、ルール導入から3年間で労働時間が減ったのは、時間に対する意識を強く持つことができた結果、改めてプライベートの大事さを見直したり、リフレッシュによって集中力が高まる事実を多くの社員が実感できた成果です。とはいえ現在も、案件の進展によっては多くの時間を割かなければならない局面があります。そんな場合でも、大事なのはメリハリを持った働き方だと意識を変えていくのがルールや制度の役割です。それらが機能を発揮してきた確かな手応えを持っています。

生活者の目線を体験に落とし込む意欲を持つ人にきてほしい

――重複する回答になるかもしれませんが、TOWが目指す「プロモーションとリアルエンタメを横断するエクスペリエンス・パートナー」を実現するために必要なのはどんな人材でしょうか?

雨宮基本的に、TOWで活躍する人の共通項と評価ポイントと同様ですが、クライアントの目線だけでなく、生活者の目線を体験に落とし込んでいく意欲を持つ人を仲間として迎え入れていきたいと思っています。なおかつ私たちはものづくりを生業としていますから、アウトプットやクリエイティブにこだわれることも大事ですね。

――生活者の目線とはいかなるものでしょうか?

雨宮たとえば若い世代は、自分の時間を大切に使いたい傾向があるので、推し活など個人的な趣味を大事にしますよね。そうした何かにのめり込む力を持っているのが生活者ですから、その目線や感覚を体験の設計に生かしてほしいですね。そこは年齢に関わらず、様々な世代の人たちに期待したい部分です。

――最後に、TOWを目指す人々にメッセージをお願いします。

雨宮冒頭の話に戻りますが、私たちが求めるのは、会社の力や価値を共に高めていく意欲のある人材です。今いるメンバーに加え、様々な考え方や個性を持った人に参加してほしいです。これも採用の現場でよく口にするのですが、ウチの仕事はおもしろいですよ。

――「どのようなところが」とたずねられたら?

雨宮決まりきった形や正解がないだけに、つくり出すのは難しい。けれど、出来上がったものがクライアントや世の中に喜ばれたら、それ以上の喜びはありません。そこに力を振り絞れるのがおもしろいんです。ルーティンワークではないので、5年10年とやっても毎回新しいチャレンジがあります。なおかつ、一つの成果によって「次も君に」と指名されれば、若い人にとって大きな自信になるでしょう。ベテランのプロデューサーもプランナーも、そういう評価がモチベーションになっています。特にリアルイベントは、実際に現場を迎え、成果を生み出したとき、それまでの苦労が溶けてしまうほどの達成感があります。

※2026年7月時点の情報です。

Photo:後藤 薫
Interview&Text:田村 十七男

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